漆喰壁が選ばれる理由がいくつかあります。

1.呼吸する壁

湿度が高いときは湿気を吸収し、湿度が低いときは湿気を放出します。
そのため、室内は適度な湿度に保たれるとともに、結露の防止が期待できます。

2.断熱性が高い

「塗り壁の部屋は、夏でも涼しい」というお施主様の声を、よくお聞きします。
断熱性に優れた塗り壁(外壁)は、夏場の照りつける日射しを遮断して熱気の侵入を防ぎ、冬は暖かい空気が外へ逃げるのを防ぎます。
室内の温度を快適に保つ塗り壁は、空調コストの軽減にも貢献します。

3.吸音性が高い

下地材の上に、塗り重ねられた漆喰の層が音を効果的に吸収し、余分な反響を軽減。
さらに、外からの騒音を抑制し、外に漏れる音量も抑える塗り壁は、日本の住宅事情に合った内装材と言えます。

4.空気の質が良くなる

シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやアンモニアをしっかり吸収。
空気を浄化し、健康的な室内環境を作ります。
また、ペットやタバコのニオイ、トイレの糞尿臭や体臭などを吸着するのも、塗り壁の特徴の一つです。
「塗り壁にしてから、消臭剤の使用量が減った」と仰るお施主様もいらっしゃいます。

5.意匠性が高い

荒塗りから仕上げまで、左官職人がコテを使ってていねいに塗っていく塗り壁は、一つひとつがオリジナルな仕上がり。
完成後は、時とともにゆっくり“味わい深く古びていく” 特性は他の内装材には見られないものです。
また、塗り壁は和室用の内装材と決まった訳ではありません。
「フランス壁」「スペイン漆喰」などの言葉があるように、ヨーロッパでも、伝統的な内装材として知られています。
インテリアにこだわるお施主様から、「洋室も塗り壁に」とご指定いただく機会が増えています。