屋根のリフォームの種類は大きくわけて「塗装」か「取替え」になります。
どのような屋根材でも表面を塗料の塗膜で守られていていますが、 一定期間を過ぎると劣化が始まるため、「塗装」が必要になります。
「取替え」は屋根の場合「葺き替え」と呼ばれ、 既存のモノを撤去して新しく施工することです。
ちなみに瓦屋根は、割れたり欠落しない限り「塗装」も「取替え」も 不要とされています。 その他の材質のモノでも同様に不要であったり、長期的な耐久性が保証されている モノもありますが、通常は、10年~20年で「塗装」し、 それを2~3回繰り返してから「葺き替え」となります。
屋根は太陽光を一番浴びる部分です。
紫外線や雨風による影響を強く受ける場所ですので、
ここの劣化が進むと室内環境にも影響を与えます。
劣化に応じてリフォームをする必要があります。
リフォームのタイミングも屋根の種類によって異なります。
薄型ストレート屋根(カラーベスト)
経年劣化により下記の状態になります。 1. コケ・黒カビの付着 2. カラーベストの反り 3. カラーベストのめくれ 1の場合、表面の塗膜が劣化し、少しずつ水が浸透していき発生します。 重なり部分にコケや藻が付着することで、毛細現象が起こり隙間から上へ上へと 雨水を吸い上げます。 2の場合、表面温度の高低差により材料が伸び縮みし、 カラーベストの表と裏での伸び縮みの割合が異なることにより反りが発生します。 反りが起こるとその部分から雨水が吹き込み、雨漏れが起こる原因になります。 3の場合、雨水が直接防水紙(ルーフィング)にかかるため、雨水が侵入し雨漏れ の原因になります。
金属屋根(立て平・瓦棒・折半屋根)
経年劣化により下記の状態になります。 1. 錆の発生 鉄製部材は錆によって腐食していきます。 腐食してしまうと元には戻りませんので、穴が空き雨水が侵入し雨漏れの 原因になります。
瓦屋根
経年劣化により下記の状態になります。 1. 瓦のずれ 2. 面戸土の劣化 3. 板金部の腐食 1・2の場合、雨水がずれている隙間や面戸土が取れてなくなっているところ から侵入し、雨漏れの原因になります。 昔の建物は防水紙(ルーフィング)を貼っていないことがあるので、 直接雨水が侵入し、雨漏れの原因になります。 さらに昔の建物は屋根換気という概念がありません。 太陽光が一番近くで当たるので熱を一番受ける部分になりますので 換気をすることで建物の温度をさげることができます。 方法としては天井裏に換気扇を取り付ける・換気棟を取り付けるなどの方法 があります。 それぞれの屋根に合わせたタイミングでリフォームを行うことが 快適で長持ちする家につながります。